何が変わったか

Cloudflareは2026年9月28日、キャッシュを消さずに「古い状態」として扱う無効化(invalidate、soft purge)を発表しました。次にアクセスされた際、Cloudflareが元サーバーへ内容の変更を問い合わせます。元サーバーが304 Not Modifiedと返せば、保存済みの内容を再利用できます。変更があれば新しい応答を取得します。

これは従来のキャッシュ削除(purge)と異なります。削除では保存済みの内容を取り除き、次のアクセス時に元サーバーから応答を取得します。

使い分けの目安

  • デプロイ後、多数の画像やファイルのうち変更されていないものも多い場合は無効化を検討します。再検証が有効に働けば、未変更のファイルを丸ごと再取得せずに済みます。
  • 削除したページ、誤って公開した情報、法務・セキュリティ上再配信してはいけない内容には無効化を使いません。無効化ではstale-while-revalidateやstale-if-errorの条件次第で古い内容が配信される可能性があるため、元サーバーの内容を修正したうえで削除を選びます。
  • どちらもURL、キャッシュタグ、ホスト名、URLプレフィックス、全件を対象にできます。影響を限定できるURLなどから選ぶのが安全です。

実施前に確認すること

  1. 対象の応答がCloudflareでキャッシュされているか、CF-Cache-Statusなどで確認します。Cloudflare Pagesの公開操作と、ゾーンのキャッシュ無効化を同一視しないでください。
  2. 元サーバーがETagまたはLast-Modifiedを返し、条件付きリクエストに正しく応答するか確認します。ヘッダーがなければ、無効化しても完全な応答を再取得することになり、転送量削減の利点は得にくくなります。
  3. 操作対象のゾーンと範囲を確認します。APIではゾーンに対するCache Purge権限が必要で、無効化と削除は同じレート制限を共有します。

管理画面ではCachingのConfigurationからInvalidate Cacheを選びます。APIを使う場合はPOST /zones/{zone_id}/invalidate_cacheへ、例えば対象URLのfilesを送ります。トークンや実際のゾーンIDを記事や履歴へ貼り付けないでください。

操作後の確認

APIの成功応答は受付の確認であり、各URLの再検証が終わった証明ではありません。対象URLを取得し、CF-Cache-StatusがREVALIDATEDまたはEXPIREDになるか、配信された内容と元サーバーの内容が合うかを確かめます。階層化キャッシュでは表示される状態と元サーバーの応答が一対一に対応しない場合もあります。

このサイトでの確認範囲

2026年10月2日にCloudflareの変更告知、利用手順、API資料の本文を確認しました。実ゾーンでの無効化・削除や、プラン別の動作は試していません。